うしろの正面だーあれ
「あたしのせいだ…。
全部、あたしのせい…。」
泣き崩れる沙良を、看護士が優しく抱きしめた。
「あなたのせいじゃないわ。自分を責めないで。彼が悲しむ。」
「…憂が もしっ…死んじゃったら…あたし、どうすれば…」
「何 弱気になってるの!
あなたがそんなんじゃ、助かるもんも助からないわよ!しっかりなさい!」
そう言った看護士の瞳は黒く、真っ直ぐで
曇りが無かった。
沙良は涙を拭き、力強く頷いた。
それを受けて看護士も頷く。
そんな光景を見ていた刑事はしかし、一刻も早く事情聴取をしたくてたまらなかった。
カリ・・カリ・・と爪を噛み、冷ややかな眼差しで2人を見ていた。