うしろの正面だーあれ



ガラッ



「面会時間は終わりですよ!」



病室を通りがかった看護士が言った。



「あ…じゃあ、帰るね…。
早く良くなってね…。」



咲子は、まるで早くこの場から逃げ出したいとでも言うように、沙良に告げた。



「…早く良くなって学校おいでよね。」



朝子も言う。



「ねぇ、突き落とされたって…」



「………………。」



やはり、沙良の問いに答えは無い。



隆史もポケットに手を突っ込んだまま、黙って立ち上がった。



「…じゃあな。」



そう言って、3人は病室を出て行ってしまった。



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