うしろの正面だーあれ
「あと5日…。
見舞い行くか…。」
「何 ひとりで喋ってんの〜?」
キャハハと笑いながら、昨日の女子生徒が声を掛けてきた。
「今日は携帯持って来た?」
そう言われ、隆史は少し戸惑ってしまった。
あれで懲りると思ったからだ。
「あ… あ〜…昨日、トイレに水没させちゃってさ。悪ィな。」
「何それ〜!ありえねー。」
キャハハと笑いながら帰っていった。
フゥ・・と安堵の溜め息を漏らす。
ブィー・・
ブィー・・
と、携帯が震えた。
ギクッとしながら、隆史は周りを窺い、恐る恐る携帯を取り出して机の下のスペースに隠した。
携帯の画面が見える位置に椅子を引き、受信ボックスを開く。
“バカだろ。”
送り主はタケルであった。
未だに彼とは仲が悪いフリをしている。
全ては、敵の目を欺く為…。