うしろの正面だーあれ
「…5年前になるかな。
ある裏山で2人の小学生が亡くなったのをご存知かな?」
「!!」
「当時は事故として片付けられたが、いくつか引っ掛かる点があってね。独自に調べてるんだ。」
「質問の答えになってないな。」
落ち着いた声で隆史は言った。
刑事は少し驚いたようだが、やがてフッと笑って、「そうだな。」と言った。
「これが他殺と仮定すると、犯行時刻にアリバイが無いのは君を含む7人だけだ。」
7人…?
亀井を殺したとき、俺を含めて6人しか居なかったはずだ。
咲子、朝子、すみれ、広美、キヨ…そして俺。
やはり6人だけだ。
…しかし、ここで反応すれば全て終わりだ。
隆史は落ち着いた声で言った。
「…へぇ。そうなんすか。
じゃあ疑われてもしょうがないっすね。」
隆史が引っ掛からなかったことに、刑事は少し驚いたようだが、やがてフッと笑い、「鶴見 憂の病室はあっちだよ。」と言い、去っていった。