うしろの正面だーあれ



「…なぁ、これ何?」



タケルが、憂の枕元に置かれた折り鶴をつまんで隆史に見せた。



「青が憂でピンクが亀地、黄色は憂の兄貴だって。」



「…何それ。」



「何か お前らみたいだな。」



隆史は再び窓の方を向いた。



「は?」



タケルは訳が分からないとでもいうように眉間に皺を寄せた。



隆史は振り返ってタケルを見る。



「お前と楓と、杏奈。」



「………………。」



タケルは、黙って俯くことしか出来なかった。



その通りだと思ったからだ。



杏奈の呪縛から、未だに解放されない自分。



自分を想う、楓。



それは、まさしく憂達の関係と同じ。



憂が楓



沙良がタケル



そして、一喜が杏奈。



狂った三角形が、こんなにも身近に2つもあった。



俯いたままのタケルを、隆史は何ともいえない表情で見つめていた。



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