うしろの正面だーあれ
「隆史ー 大丈夫かー?」
声は掛けるが、試合は続く。
「保健室 行こっ!」
咲子は隆史の肩を抱き、保健室へと向かった。
「…大丈夫?」
「ジンジンする… 顔全体が…。」
隆史の顔は、ボール型に赤くなっていた。
「くっ…」
今まで堪えてきたが、やはり どうみても おかしい。
「クホンッ・・ぐ…」
何とか咳で誤魔化してはみたものの、また笑いが込み上げてくる。
「ぅお〜い。
笑うんなら普通に笑ってくれ〜い。」
隆史のその言葉で歯止めが効かなくなった。
お腹が痛くなる程に
口角が痛くなる程に
咲子は笑った。
その笑いは、自分でも驚く程に、なかなか収まらなかった。