うしろの正面だーあれ
何のことか分からない咲子は、黙って隆史の様子を見ていた。
10分後
「む〜…」
「…職員室 行った方が早くない?」
隆史の挑戦は、咲子の一言で あっけなく終わった。
「鼻血も、いつのまにか止まっちまったじゃん。」
「知らないよ。」
「…くすん。」
「ほら、行くよ?」
泣き真似をする隆史に、咲子は言った。
ガラッ
「失礼しま〜す…。」
咲子に続いて、隆史も職員室へ入る。
「ぶっ・・
瀬崎、お前 それ、どうしたんだ…。」
隆史のマヌケ面を見て担任が言った。
「…ったく、どいつもこいつも…。」
笑いを堪える担任に、隆史は不満そうに呟いた。
「あの、保健室の鍵、開けてほしいんですけど…。」
咲子が横から言うと、担任は「ちょっと待ってな。」と言って鍵を取りに行った。
「…はい、鍵。
使い終わったら戻しに来いよ。」
「は〜い。
失礼しました〜…。」
言って、職員室を出た。