うしろの正面だーあれ
鍵を開け、保健室に入る。
「憂は簡単そうに開けてたのにな〜…。」
隆史はまだそんなことを言っている。
そんな隆史をよそに、咲子は脱脂綿をピンセットで取った。
「隆史くん、上 向いて。」
「ん。」
そう言って、隆史は上を向いた。
「止まってるみたいだけど、一応 詰めとくね?」
そう言って、咲子は脱脂綿を隆史の鼻に詰めた。
「…止まってんのに詰める意味あんの?」
「…分かんない。」
「何だそれ!
…まぁいっか。サンキュ。」
そう言うと、隆史は保健医の机に置いてある鏡を取った。
「ううわ。ちょ、咲子!見てみ。
俺、かっこいくね?」
そう言って、隆史は鏡を色んな角度からまじまじと見た。
「…いや、マヌケだよ?」
咲子は静かに つっこんだ。