うしろの正面だーあれ



「…っ…………」



保健室を出たところで、隆史は扉に背中を預け、そのまま下に崩れていった。



眉根を寄せ、口に手が覆い被さるようにして。






彼もまた、辛かった。



彼女に…あれ程 受け身だった彼女に、あそこまでさせたのは自分。



世間一般で考えれば、咲子のしたことは なんてことないことなのだろう。



キスが悪いとか、そういうことではない。



そういう次元の問題ではないのだ。



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