うしろの正面だーあれ



数名の看護士に、白衣を纏った医師。



憂の胸に当てられた物



医師の、「離れて!」の言葉を合図に、憂の体がドクンと持ち上がる。



憂の顔は、白かった。



唇に、色が無かった。



病室の扉付近でガクガクと震える沙良の肩を、隆史は支えるように抱いた。



既に、彼女の頬には涙が伝っていた。






ドクン!



再び憂の体が持ち上がる。



しかし、ピ―――という、長い電子音が鳴り止むことはなかった。



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