うしろの正面だーあれ



「…嫌いです。」



「…さよけ、すまんの。」



そう言うと、ジョージは携帯灰皿を取り出して始末し始めた。



「…ポイ捨てとかしないんですね。ちょっと意外…。」



沙良は、思ったことを口にした後で我に返り、ハッと口を塞ぐ。



相手がヤクザだということを忘れていた。



隣でセイジが怒っている。



そんなセイジを制しながら、ジョージはフッと笑って言った。



「俺は地球に優しい男や。」



ニカッと笑うジョージを見て、沙良は眉を下げて笑った。



セイジはというと、何だか腑に落ちないといった感じでジョージと沙良を交互に見ていた。



< 627 / 675 >

この作品をシェア

pagetop