うしろの正面だーあれ



ビクッとしたが、沙良はペコッと頭を下げた。



ママはニヤニヤ笑いながら、「掛けな。」と言って、カウンターの椅子を差した。



「懐かしいねぇ。
あの子、なかなか良い男だったね。今は色んなところが成長して、益々 良い男になってるの?」



手に塩を振り掛けながら、ママは尋ねた。



それに沙良は答えられない。



視線がカウンターを這う。



そんな沙良を隣で眺めていたジョージは、突然 立ち上がり、カウンターの中に入っていった。



「あらっ、ジョージ。
久しぶりにやるの?」



ママが嬉しそうに訊く。



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