うしろの正面だーあれ
しかし、ジョージは無言で何かを取り出した。
沙良は俯いたまま、涙を堪えていた。
…と、ジョージが何かを終え、戻ってくる気配を感じたときだった。
シュルル・・とカウンターを伝って、何かが沙良の元へやってきた。
俯いたままの沙良の瞳に飛び込んできたのは、綺麗なピンク色のカクテルだった。
驚いて顔を上げると、ジョージは何事も無かったかのように、カウンターに置かれたチョコレートの包み紙を剥いていた。
横からママが口を挟む。
「ジョージのカクテルが飲めるなんて、あんた幸せだよ。
…はい、おにぎり。カクテルにはちょっと合わないけどね。」