うしろの正面だーあれ
それから何時間経っただろう。
震える咲子の肩を彼女の母親が抱き、
涙ぐむ隆史の隣に彼の母親が座り、
キヨの母親の後ろにはキヨが…
!?
『ハッ・・ハァッ・・ハァッ・・』
『どうしたの、咲子!!』
『あ…あぁ…』
隆史が声を洩らす。
『何!?どうしたの!?』
母親達は何がなんだか分からない様子。
咲子と隆史にしか見えないキヨが、何やら口を動かした。
他の人には分からないだろうが、2人にはすぐに分かった。
『うしろの正面だーあれ…』