うしろの正面だーあれ



しかし、笑っている場合では無かった。



『え…道連れ…?』



『この扉に入ったら あの世よ。』



キヨが静かに言う。



…と思うと、キヨは朝子の腕を物凄い力で引っ張った。



それに必死で抵抗する朝子。



『やめてよっ…』



『絶対許さないから…!』



『………………。』






突然 朝子は力を緩めた。



『!?』



キヨは不審な顔で朝子を見る。



『何やってんの…!?
あんた、死ぬのよ…!?』



『いいよ。』



『…え?』



『…私が悪かったし。
私が死んで済むならいいよ。』



朝子は悲しい顔をして言った。



『…バカじゃないの…!?』



『私、怖かったんだ…。』



『え?』



『ほら、私こんな性格だからさ、せっかく出来た友達が離れていくのが怖かったんだ。』



『………………。』



『だから命令したり、脅したりして、私から離れる方が怖いんだって思わせちゃって…。
ごめんね…。』



『………………。』



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