すべてはあの花のために❾

「いやー。やっと手に入れたわー超必殺アイテム」


 ヒナタは肩をグルグル回しながら、首をバキバキと鳴らしながら、ソファーにどさっと座り込む。


「いやー。長かったーほんと。ここまで来るのにどれだけレベル上げしたか。あとは情報収集? 待ってた待ってた。やっと揃ったね四天王」

「「「「し、……四天王?」」」」

「あー。この光景をどれだけ夢見たことかー」


 そう言いながらヒナタだけは嬉しそうに笑っていた。


「さてさてー。駒の皆さん?」


 ヒナタの笑顔が、とっても恐ろしくて寒気が……。


「失敗しちゃったりなんかしたらー。……許さないから」

「「「「……ッ!!」」」」


 ふざけた口調から一転。一気に低い声を出されてしまえばもう、逃げられない。


「いい働き、期待してるからね?」

「「「「(……こ。怖っ……)」」」」


 ほんとにこいつについて正解だったのかと。こぞって不安に思った。


「あ。ちなみに拒否権はないからね? アイはさっきの、しし唐辛子まんを食べた時の、気持ち悪い動画を全国に流すからねー」

「ええ……!?(そこまで気持ち悪かったのっ!?)」

「先生はー」

「わかってるから……!!」

「ええ? なんなんですかあ?」

「うむ。人に恐怖を植え付けるほど楽しいものはないよね」

「「「「(……悪魔だ……)」」」」

「カオルはー、まあ先生が逃げらんないから大丈夫でしょう。もうちょっと扱いやすくなってね? 先生との時間減らすよ?」

「ええ~……。いやです。頑張りますう」

「うむ。よろしい。従順なレンはー」

「わかってる」

「あんま調子乗んなよ」

「え」

「まあそういうことだからー。頑張ってねー皆さん?」

「(オレは一体何をしたんだ……)」


 四天王はというと、なんだかゲッソリしていたけど。


「(……やったよアオイ! やったよあおい! ついにこんな心強い味方ができた!)」


 ヒナタは内心で、めちゃくちゃ喜んでいたのだった。


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