ワケアリ無気力くんが甘いです
──夕飯後、新しい浴衣を買ったことと着付けの話をしたら『珍しい!彼氏!?』
なんて、騒がれた。お友達と答えたらふーんと相槌をうたれ、当日着付けてくれるとのこと。
これで浴衣をちゃんと着ることは出来るから、一安心。
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花火の日、待ち合わせ場所をどうするかやり取りしていたら、家どのへん?と先崎くんに聞かれ大体の場所を伝えれば、
"迎えに行く"
「……え?」
家まで来るってこと──!?
暗いから、とその後で来たけど先崎くんが家まで来るのは予想していなかった。大丈夫、とかやんわり断ればいいのかもと思ったけど無下には出来ず。
暗いことをお母さんにも心配されたから、先崎くんに甘えることにした。
当日──
"着いた"とだけ来ていて、スタンバイしていた私は焦って玄関のドアを開け顔を出した。
「この間ぶり」
ひらひらと近くの電信柱に寄りかかって手を振る先崎くんが。