ワケアリ無気力くんが甘いです
ん?意識?
い、いやいや!仲良くしてもらってるし……ギャップがすごいし、かっこいいなと思ってる──だけ?ではない……ことに気付いてしまった私。
今このタイミングで。
自分の性格やあだ名の過去があったから、あまり周りが信用出来なくて、好きな人とかできなかったのに。
……先崎くんは、私の中で特別ってことなんだ。
最初の頃から親近感みたいなものがあったから、仲良く出来てるって思ってたりしたけど、そうだよね……夏休み前に寂しくなったり、会えるって喜んでた時点で、私は先崎くんのこと──
「──花火、準備できたよ」
「っありがと」
開封するから、とベンチで待っててと言われ、開け終わった先崎くんが1本の花火を私にくれた。
な、なんだか目を合わせると顔だけが異様に熱くなる。
「んじゃ、火──」
先崎くんが点火棒を花火の先に向けた時、私たちの後ろで花火が打ち上げられた音がした。
同時に後ろを振り向けば、何発か綺麗な花火が空に広がっていく。