ワケアリ無気力くんが甘いです
▶バカ弟

離れる距離



▶▶



夏休みが明けて、宿題が夜中に終わったというかんちゃんがげっそりしていた。けど、夏休みのことを楽しげに話していると──


「先ちゅわぁーんっ!またほぼ毎日会える日がやって来っ……」
「朝からうるさいって」

「ぎゃあ!せんせー!?」


……あちゃー、大丈夫かな藤田くん。
先崎くんがドア閉めたから顔面からぶつかったのガラス越しにはっきり見えたけど。
かんちゃん行ったからとりあえずいい……かな?


「おはよ」
「お、おはよう」


何事もなかったみたいに先崎くんは机に伏せれば、鼻を擦る藤田くんと心配するかんちゃんが入ってきた。


「今のでお鼻が低くなった気がするような、しないような……」
「赤いだけ!折れてないよ!」
「ならおーけー!」


──なんだか、藤田くんとかんちゃん似てきてる気が……。


「ヤコちゃん、花火はどうでしたか」
「え」


ま、まただ……藤田くんの読み。というかもう透視されてるような気分。
藤田くん、先崎くんがすごい睨んでるよ……。

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