ワケアリ無気力くんが甘いです


──私が、はいと言う前に近くに公園があるとベンチに座りお兄さんと話すことに。



「で、夜子ちゃんに暗い顔させるバカ弟はなにをしたのかしら」
「……文化祭の買い出しに行った時──」


私は事の経緯をお兄さんに話した。
まずは、コンビニのことを。


「……ほーん、なるほど。それであいつどっかへこみ気味だったのか。学校で夜子ちゃんに迷惑かけてない?」

「そんなことはないんですけど……コンビニでの出来事から、あまりというかほとんど話せてなくて……その、避けられてしまってるようで
「はぁ!?」


話を聞いてくれていたお兄さんが、驚いたのかガニ股になり顔を歪ませる。おまけに可愛らしい声ではなく地声になっていた。
それに驚いてしまった私を見て、お兄さんは咳払いをして足を閉じる。


「失礼。……それでうちのバカ弟のために、お店まで来ようとしてくれたのね」
「……すいません。お兄さんに話を聞いてもらってしまって」

「全然!夜子ちゃんが謝ることなんてこれぽっちもない!てか、うちの優麗がいけないの。百パーセント!と言うか腹立ってきたわ!」
「え?」


勢いよく立ち上がり拳を握りしめるお兄さん。その横顔は綺麗なのに青筋が立っている。


「こーんな優しい女の子無視するなんて、我が弟として許さねぇ!任せといて今すぐ鉄槌を──」
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