ワケアリ無気力くんが甘いです
▶好きに
塗りかえる過去
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文化祭2日目も、無事終了。
終了の放送がなるまで、私と先崎くんはずっとベンチで過ごした。
終わる少し前にかんちゃんや藤田くんも合流して、二人でゲットした無料券でためたやきそばやパンを、ほとんどまわってない私たちにくれて。
目標は達成出来たのかと尋ねれば、満足げに『出来た!』と返ってきて、おー、と拍手する私の横で先崎くんは引き気味だった。
1時間ほど早く切り上げられる2日目は、この後締めくくりとして生徒たちだけの時間。
バンド演奏やモノマネコンテスト等が待っている。
とは言え、私は全く乗り気ではないのだけど。
私と同じように余り興味がない子たちはここで一足先に帰る。片付けは明日で帰ることは問題ないから。
──私も帰ろうかな。
かんちゃんと藤田くんはすでにノリノリで野外のステージに行ってしまったけど。
ベンチに座りながらかんちゃんに先に帰ることを伝え鞄を肩にかけ立ち上がれば、隣に座る先崎くんも立ち上がった。
「先崎くん、私今日はこれで──」
「なら、一緒に帰ろ」
「え?でも私と先崎くんの家は……」
全然違う方向で……。
「気にしないで。俺が送りたいだけだから」
行こ、と先崎くんに手を引かれるがままに歩き出し、日が沈む中私の家へと向かうことに。