ワケアリ無気力くんが甘いです
「はぁー……断られたら今後どうしたらいいかとか悩みまくってたから、ほんとマジ良かった……」
暗くても、外灯のおかげで先崎くんが顔を赤らめているのがはっきりと見えて……より私の顔に熱が集まっていく。
「……あっちぃな。嬉しいけどね。これでまた2人花火も出来るし」
「うん……」
「まぁあれだ、今日から友達として彼氏としても、よろしくね」
「こ、こちらこそ……よろしくお願いしますっ」
お互いともなく握手をして、2人して手が熱いことを笑い合って、名残惜しいけど……と先崎くんの家が遠いから今日はお別れ。
「またね」
「うん、本当にありがとう。気を付けてね」
「はーい……って、先に中入んなよ。夜が入らないと俺が不安になるから」
「でも……うん、わかった。じゃあ、また明日」
「また」
手を振りながら家の戸を閉める中、閉じきるまで先崎くんは小さく手を振り返してくれていた。