ワケアリ無気力くんが甘いです
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彼女。
先崎くんの……私が──
「っ!?」
昨日からふわふわとしたと気持ちが続いたまま学校に来ると、昇降口で含みのある笑顔を浮かべる藤田くんと遭遇した。その隣に絡まれていたであろう、先崎くん。
「うふ」
「うざ。何も言うな読むな帰れ」
「え、朝よ先ちゃん。帰れは違うでしょ!?」
先崎くんの顔を見て直様気づいたのか分からないけど、昨日のこと勘づいてるみたい。口にしないのはありがたいけど藤田くんの読みの域は本当にある意味すごくてこわい。
「ヤコちゃんスカート大丈夫!?」
教室にいけばペンキのことを気にしてくれていたかんちゃんが抱きついてきた。
「あまり……だから違う方履いてきたんだ」
「そっかぁ……っていうか、ヤコちゃん先崎くんとどういう関係なのっ」
「え?」
まるで藤田くんみたいなお顔。
一緒にいることが多くなったからか似てきたよね、やっぱり。……私は藤田くんとかんちゃん、お似合いだと思う。どうなるかは2人次第だけども。