ワケアリ無気力くんが甘いです


──結局、2日ほど頑張って置いた後、先崎くんのお兄さんのお店へ行くことに。
連絡をしたら『店で待ってる』と言われた。

このドア開けたら、夏休み初の先崎くんがお目見え……お目見え。


「ふぅ……」


ハーフアップとか、ピアス姿とか見たから大丈夫、大丈夫。どんな姿でもウェルカム。


「よし」


ゆっくりとドアを開け、中へ。
視線を下から会計のカウンターまで持っていけば──


「あ、いらっしゃい」


うっすら微笑む先崎くん。



くっ──!!オールバック……!!


また別のかっこ良さに、よくわからないけどまた心の準備が必要みたい。

……1度背中を向けて深呼吸。


『夜?夜さん?』と後ろから聞こえるも、何度か深呼吸を繰り返してから振り返った。


「ごめん、もう大丈夫。お邪魔します」


私の意味不明な行動に先崎くんは、ん?って顔をしていたけど、気にしないでいただきたい。
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