推しが近所に住むなんて聞いてません!
翌朝。目が覚めてもまだ夢心地だった。私、昨日猫屋くんと遊園地に行ったんだ…。演技とはいえ、キスまでした。猫屋くんには誰か好きな人がいて、私の恋は終わったものの、私といる時間を「楽しかった」と言ってくれた。
「どこまで人の心かき乱したら気が済むのよ…」
と壁に貼ってある猫屋くんのポスターに向かっていう。
ここまで関係が深くなると、猫屋くんだらけのこの部屋はなんだか落ち着かない。まるでストーカーにでもなった気分だ。
そう言いつつ、猫屋くんのソロ曲をきく。
私の一番好きな曲だ。これは初めて猫屋くんが作詞作曲を担当したソロ曲で、苦しい恋心をぎゅっと詰め込んだ曲だ。
曲を聴きながら、口ずさむ。
I miss you…
君と出会うために生まれてきた。
また君と巡り会うまで僕は誰とも恋をしない。
例え君がどこかに行ってしまっても、もう2度と現れなくても、
僕は君を思い続ける。この歌を君に贈ろう。
I miss you…
「…この歌…もしかして」
昨日猫屋くんが言っていたことを思い出す。猫屋くんは自分が探している人のために、この曲を歌っているのだ。その人は今どこにいるのだろう。早く現れてよ…寂しそうに遠くを見つめていた猫屋くんの表情が頭に焼き付いて離れない。
私も初恋、拗らせるんだろうなー一生独り身なんだろうなーと思いつつも、支度をし、会社へ向かう。
向かう電車の中で「昨日のことを報告したいと思いたち、紗枝に「夜会えない?」と連絡した。
返信は思ったよりも早く
「もちのろん。夜7時、いつもの居酒屋でね〜♪」
と来た。
「どこまで人の心かき乱したら気が済むのよ…」
と壁に貼ってある猫屋くんのポスターに向かっていう。
ここまで関係が深くなると、猫屋くんだらけのこの部屋はなんだか落ち着かない。まるでストーカーにでもなった気分だ。
そう言いつつ、猫屋くんのソロ曲をきく。
私の一番好きな曲だ。これは初めて猫屋くんが作詞作曲を担当したソロ曲で、苦しい恋心をぎゅっと詰め込んだ曲だ。
曲を聴きながら、口ずさむ。
I miss you…
君と出会うために生まれてきた。
また君と巡り会うまで僕は誰とも恋をしない。
例え君がどこかに行ってしまっても、もう2度と現れなくても、
僕は君を思い続ける。この歌を君に贈ろう。
I miss you…
「…この歌…もしかして」
昨日猫屋くんが言っていたことを思い出す。猫屋くんは自分が探している人のために、この曲を歌っているのだ。その人は今どこにいるのだろう。早く現れてよ…寂しそうに遠くを見つめていた猫屋くんの表情が頭に焼き付いて離れない。
私も初恋、拗らせるんだろうなー一生独り身なんだろうなーと思いつつも、支度をし、会社へ向かう。
向かう電車の中で「昨日のことを報告したいと思いたち、紗枝に「夜会えない?」と連絡した。
返信は思ったよりも早く
「もちのろん。夜7時、いつもの居酒屋でね〜♪」
と来た。