推しが近所に住むなんて聞いてません!
「あんた、彼氏いたんだな。」

苦しそうに笑う。

「違うよ。今の人は会社の上司で、今日は誘われて、海に…」

そこまで言いかけたところですかさず声を挟間れる。

「今日はロケでたまたまその海に行ったんだ。あんたたち、そういう関係なんだろ。なんで隠すわけ?」

やっぱり、あの人影は猫屋君だった。...見られていたんだ。

「違うよ!あれは向こうがいきなり..!私が、私が好きなのは」

言ってしまいそうになる。

「別に無理しなくていいよ。お似合いじゃん。あんたたち。」

そう、あっけらかんと言われ、無性に腹が立った。

「どうしてそんなに責めるの?猫屋君は私を利用していたくせに。私が、私が誰と何しようと勝手でしょ!他人なんだから首突っ込まないでよ!」

そう言い捨てて、家に入る。

ひどいよ...どうして猫屋君が怒るのかわからない。猫のようにマイペースな彼。
振り回されるのはもうごめんだ。
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