推しが近所に住むなんて聞いてません!
「有元さん。この前は気持ちを伝えてくれてありがとうございました。でも私には心の底から好きな人がいます。その人以外を好きになることはありません。なので...その本当にごめんなさい。」
出社日、有元さんにはそうはっきり伝えた。うやむやにするのが嫌だったのだ。
「そっか。..うん。残念だけど、伝えてくれてありがとう。僕こそ、強引に色々、本当に申し訳なかった。桜田さんも悔いが残らないように、頑張ってね!」
そう笑顔で、どこかスッキリした表情で去っていく有元さん。
自分の気持ちを素直にどこまでも全力で伝える有元さんはかっこよかった。素敵だった。そして私もそんな人になりたいと思った。
その時、久しぶりに母から連絡が来た。
どうやら、子どもの頃お世話になった近所のつねさんが亡くなったらしい。お葬式のために今週の土日に帰って来れるかと言う連絡だった。
土曜日、実家に帰った。実家は栃木なので、割と簡単に帰ることができる。
「由美子、久しぶり。元気にしてた?」と母は笑顔で迎えてくれた。
父も「帰ったか。元気か?」とぶっきらぼうに言ってくれる。
帰って来れる場所があるのはとても幸せなことだ。この前ありさちゃんに聞いた猫屋くんの過去。
彼には両親がいないのだ。どんなに寂しかったことだろう。想像するだけで胸が締め付けられ、涙が出そうになる。
お葬式に出席したのち、母と昔話に花を咲かせた。
アルバムを見ていると、気になる写真があった。
「お母さん、これなんだっけ?」
母に聞くと、「何言ってんの。これはあんたが高校生の時にボランティアで行った孤児院じゃないの」
そこには孤児院にボランティアで行ったときに仲良くなったと思われる、小学校高学年くらいの男の子との写真。
私は笑顔で写り、男の子はそっぽを向いている。
確かこの時…みんなの輪から外れた男の子を裏庭で見つけたんだっけ…誰にも見つからないように細々と歌を歌っていた子。
その時の記憶が蘇るーー
出社日、有元さんにはそうはっきり伝えた。うやむやにするのが嫌だったのだ。
「そっか。..うん。残念だけど、伝えてくれてありがとう。僕こそ、強引に色々、本当に申し訳なかった。桜田さんも悔いが残らないように、頑張ってね!」
そう笑顔で、どこかスッキリした表情で去っていく有元さん。
自分の気持ちを素直にどこまでも全力で伝える有元さんはかっこよかった。素敵だった。そして私もそんな人になりたいと思った。
その時、久しぶりに母から連絡が来た。
どうやら、子どもの頃お世話になった近所のつねさんが亡くなったらしい。お葬式のために今週の土日に帰って来れるかと言う連絡だった。
土曜日、実家に帰った。実家は栃木なので、割と簡単に帰ることができる。
「由美子、久しぶり。元気にしてた?」と母は笑顔で迎えてくれた。
父も「帰ったか。元気か?」とぶっきらぼうに言ってくれる。
帰って来れる場所があるのはとても幸せなことだ。この前ありさちゃんに聞いた猫屋くんの過去。
彼には両親がいないのだ。どんなに寂しかったことだろう。想像するだけで胸が締め付けられ、涙が出そうになる。
お葬式に出席したのち、母と昔話に花を咲かせた。
アルバムを見ていると、気になる写真があった。
「お母さん、これなんだっけ?」
母に聞くと、「何言ってんの。これはあんたが高校生の時にボランティアで行った孤児院じゃないの」
そこには孤児院にボランティアで行ったときに仲良くなったと思われる、小学校高学年くらいの男の子との写真。
私は笑顔で写り、男の子はそっぽを向いている。
確かこの時…みんなの輪から外れた男の子を裏庭で見つけたんだっけ…誰にも見つからないように細々と歌を歌っていた子。
その時の記憶が蘇るーー