推しが近所に住むなんて聞いてません!
朝になったら少しだけ冷静だった。昨日のことを一度整理した。
昨日、バーに向かったら猫屋くんがいて、、そして、救急車を呼んだことを感謝された。
バーのマスターも猫屋くんも私はファンではない、むしろ猫屋くんのことを知らないと思い込んでいて、、私はそれに乗っかったんだっけ。
猫屋くんの態度は、アイドルの時とは180度違って、まるで悪魔だった。態度は悪いし、オバさん扱いするし。
…それでも私に感謝を伝えるために、一週間待っていてくれた。真面目なところはアイドルの時とは変わらない。可愛くて、かっこよくて、ストイックで真面目で。だから彼を応援したのだ。そんなところは、プライベートでも同じだった。
だからこそ、近づきたいと思ってしまった。少しでも「特別」になりたい、と思ってしまったのだ。
その時。特別音量を上げたわけではないが、テレビのニュースの音が急に聞こえてきた。
『今日スタジオで披露してくださるのは、CandyBoys★の皆さんでーす!...猫屋さん今の気持ちはどうですか?』
『みんなのハートを奪っちゃいます★精一杯歌いますのでよろしくお願いします!!』
思わずテレビに釘付けになる。テレビに映るのは、いつものキラキラアイドルの猫屋くんだ。小さめな身長を感じさせないかのように、腕を高く伸ばしながらウィンクを決めている。
ぐさりと胸にハートの矢が刺さる。まるでバーであった彼とは別人で、部屋中に飾ってある推しの姿をしていた。
...悔しいけどやっぱりかっこいいな。猫屋くん。
推しのキラキラ笑顔で、今日の仕事も頑張れるのだった。今後バーに通っても会える保証はない。それでも私はまたあのバーに行こうと思った。
昨日、バーに向かったら猫屋くんがいて、、そして、救急車を呼んだことを感謝された。
バーのマスターも猫屋くんも私はファンではない、むしろ猫屋くんのことを知らないと思い込んでいて、、私はそれに乗っかったんだっけ。
猫屋くんの態度は、アイドルの時とは180度違って、まるで悪魔だった。態度は悪いし、オバさん扱いするし。
…それでも私に感謝を伝えるために、一週間待っていてくれた。真面目なところはアイドルの時とは変わらない。可愛くて、かっこよくて、ストイックで真面目で。だから彼を応援したのだ。そんなところは、プライベートでも同じだった。
だからこそ、近づきたいと思ってしまった。少しでも「特別」になりたい、と思ってしまったのだ。
その時。特別音量を上げたわけではないが、テレビのニュースの音が急に聞こえてきた。
『今日スタジオで披露してくださるのは、CandyBoys★の皆さんでーす!...猫屋さん今の気持ちはどうですか?』
『みんなのハートを奪っちゃいます★精一杯歌いますのでよろしくお願いします!!』
思わずテレビに釘付けになる。テレビに映るのは、いつものキラキラアイドルの猫屋くんだ。小さめな身長を感じさせないかのように、腕を高く伸ばしながらウィンクを決めている。
ぐさりと胸にハートの矢が刺さる。まるでバーであった彼とは別人で、部屋中に飾ってある推しの姿をしていた。
...悔しいけどやっぱりかっこいいな。猫屋くん。
推しのキラキラ笑顔で、今日の仕事も頑張れるのだった。今後バーに通っても会える保証はない。それでも私はまたあのバーに行こうと思った。