Drive Someone Nuts
それから暫くして死にそうな顔をしていた時、たまたま美香子が隣のクラスから遊びに来ていた。美香子は直ぐにどうしたのと気にかけ、やっと辛いと吐き出せたのだ。美香子は抱き締めてくれて、とてつもない怒気を孕ませて「明日には終わらせる」と言ってくれた。本当に次の日には彼氏からメールで別れようと来た。了承のメールを送り、そのまま着信拒否とメール拒否設定にして完全に連絡を遮断した。翌日何故かぼろぼろになっている彼を見てまさか美香子が手を出したのかと驚いたが何も言わなかった。
同じ学校だからたまにすれ違うことはあるだろう、一方的に憎悪の視線を向けられたこともあったがそれ以外での接触はなかった。ただ一度だけ、着信拒否などを行って直ぐ帰り道を付けられたことがある。夕方から夜にかけての陽が落ちるのが早くて、電灯がないと怖いくらいの夜だった。一定の距離で誰かにつけられていると感じて直ぐに誰か思い当たった。住宅街の中をただひたすら小走りで駆け抜けて撒けた。
「人形、うん正しいよ。あの時はもうどうにもならないって諦めてたし、別れた後もう彼氏できなくていいやって思った」
「…今でも?」
同じ学校だからたまにすれ違うことはあるだろう、一方的に憎悪の視線を向けられたこともあったがそれ以外での接触はなかった。ただ一度だけ、着信拒否などを行って直ぐ帰り道を付けられたことがある。夕方から夜にかけての陽が落ちるのが早くて、電灯がないと怖いくらいの夜だった。一定の距離で誰かにつけられていると感じて直ぐに誰か思い当たった。住宅街の中をただひたすら小走りで駆け抜けて撒けた。
「人形、うん正しいよ。あの時はもうどうにもならないって諦めてたし、別れた後もう彼氏できなくていいやって思った」
「…今でも?」