残念姫、王子に溺愛される
「――――マリホさん!お久しぶりです!」
後日。
レストランで、食事をすることになった歩稀、恋羽、緋月、マリホ。
微笑み、マリホに駆け寄る恋羽。
マリホも微笑み、恋羽の頭を撫でた。
「歩稀も、久しぶりね!」
「うん。
まさか、君が緋月と結婚するなんてね。
今でも不思議だよ」
「あ…そうね。
まぁ、色々あったのよ(笑)」
「ふーん…」
「歩稀さん、マリホさんのこと知ってたの?」
「うん、まぁね。
大学の同期だしね」
(かなり利用させてもらったし…
てか、マリホは教授が好きだったはずなんだけどな)
大学生の時。
マリホは、教授と不倫をしていた。
そのことで、マリホを利用してこともある。
その頃マリホは教授のことを心から愛していた。
「………」
「歩稀さん!」
「…っえ?あ、ごめんね!」
「どうしたの?大丈夫?」
心配そうに見上げる恋羽に、首を横に振り微笑むのだった。
「―――――姫乃原様!
いつも、ありがとうございます!
そしてこちらは、聖王様ですね!
本日はご来店いただき、誠にありがとうございます!」
「うん。
確かここは、姫乃原が懇意にしてるレストランだよね」
「はい、いつも姫乃原様にはお世話になっております!」
「まぁ、これから僕のこともよろしくね」
「はい!
こちらこそ、よろしくお願いします!」
そんな三人を見ながら、マリホが緋月に「やっぱ、歩稀って凄いのね(笑)」と笑った。
「そうだね」
「………緋月」
「ん?何?」
「いい加減“心の整理して?”」
「………あ…そ…だね」
「歩稀を選んだのは“恋羽ちゃんなんだから!”」
マリホの意味深な言葉と視線を受け、緋月は頷いた。
そこに恋羽が「緋月くん!マリホさん!行きましょ?」と呼びかけられた。
二人は頷き、後に続いた。
“歩稀を選んだのは、恋羽”
わかってる。
わかってるけど……
緋月は恋羽の後ろ姿を切なく見つめていた。
後日。
レストランで、食事をすることになった歩稀、恋羽、緋月、マリホ。
微笑み、マリホに駆け寄る恋羽。
マリホも微笑み、恋羽の頭を撫でた。
「歩稀も、久しぶりね!」
「うん。
まさか、君が緋月と結婚するなんてね。
今でも不思議だよ」
「あ…そうね。
まぁ、色々あったのよ(笑)」
「ふーん…」
「歩稀さん、マリホさんのこと知ってたの?」
「うん、まぁね。
大学の同期だしね」
(かなり利用させてもらったし…
てか、マリホは教授が好きだったはずなんだけどな)
大学生の時。
マリホは、教授と不倫をしていた。
そのことで、マリホを利用してこともある。
その頃マリホは教授のことを心から愛していた。
「………」
「歩稀さん!」
「…っえ?あ、ごめんね!」
「どうしたの?大丈夫?」
心配そうに見上げる恋羽に、首を横に振り微笑むのだった。
「―――――姫乃原様!
いつも、ありがとうございます!
そしてこちらは、聖王様ですね!
本日はご来店いただき、誠にありがとうございます!」
「うん。
確かここは、姫乃原が懇意にしてるレストランだよね」
「はい、いつも姫乃原様にはお世話になっております!」
「まぁ、これから僕のこともよろしくね」
「はい!
こちらこそ、よろしくお願いします!」
そんな三人を見ながら、マリホが緋月に「やっぱ、歩稀って凄いのね(笑)」と笑った。
「そうだね」
「………緋月」
「ん?何?」
「いい加減“心の整理して?”」
「………あ…そ…だね」
「歩稀を選んだのは“恋羽ちゃんなんだから!”」
マリホの意味深な言葉と視線を受け、緋月は頷いた。
そこに恋羽が「緋月くん!マリホさん!行きましょ?」と呼びかけられた。
二人は頷き、後に続いた。
“歩稀を選んだのは、恋羽”
わかってる。
わかってるけど……
緋月は恋羽の後ろ姿を切なく見つめていた。