冷徹大臣の雇われ妻~庶民出身成り上がり女官の次の就職先は伯爵夫人ですか~
セレスタンの執務室を出て、リリアンはカンディードの執務室を目指した。
防衛大臣の執務室と財務大臣の執務室は少々遠い。リリアンは書類を持って王宮の廊下を歩いた。
中庭に面した廊下を通ったとき、中庭に貴族令嬢が数人いることに気づく。
派手なドレスを身にまとった彼女たちは、こそこそ話をしていた。
(……王子殿下の婚約者の座でも欲しいのかしら?)
二人の王子に娘を売り込む貴族は多い。さらに、娘自身にも王子に会うように命じる貴族もいるそうだ。
毎日のように王宮に来ている貴族もいるため、リリアンはある意味心配になる。
(王子殿下のお妃さまになりたいにしても、そこまですることかしら?)
きっと、ここが庶民と貴族の考えの違いだろう。
などと思いつつ、廊下を歩いていく。
五分ほど歩くと、財務大臣の執務室が見えた。扉をノックすると、中から男の声がする。
「失礼いたします。防衛大臣セレスタンの遣いです」
「入っていいぞ」
入室の許可を得て、リリアンは重厚な木製の扉に手をかけた。
防衛大臣の執務室と財務大臣の執務室は少々遠い。リリアンは書類を持って王宮の廊下を歩いた。
中庭に面した廊下を通ったとき、中庭に貴族令嬢が数人いることに気づく。
派手なドレスを身にまとった彼女たちは、こそこそ話をしていた。
(……王子殿下の婚約者の座でも欲しいのかしら?)
二人の王子に娘を売り込む貴族は多い。さらに、娘自身にも王子に会うように命じる貴族もいるそうだ。
毎日のように王宮に来ている貴族もいるため、リリアンはある意味心配になる。
(王子殿下のお妃さまになりたいにしても、そこまですることかしら?)
きっと、ここが庶民と貴族の考えの違いだろう。
などと思いつつ、廊下を歩いていく。
五分ほど歩くと、財務大臣の執務室が見えた。扉をノックすると、中から男の声がする。
「失礼いたします。防衛大臣セレスタンの遣いです」
「入っていいぞ」
入室の許可を得て、リリアンは重厚な木製の扉に手をかけた。