呪われた死神皇帝は、亡霊の愛し子に愛を囁けない
『すべては、女王様の意のままに!』
『帰ろ、イブリーヌ』
『女王様を傷つけた奴らは許さない』
亡霊達がイブリーヌの意志へ全面的に同意する声を、聞きながら。
黒猫は彼女の胸元に抱きかかえられたまま大人しくなると、好きにしろと言うように両耳を伏せた。
「イブリーヌ!」
彼らを味方につけたイブリーヌの耳に、先程までは途切れ途切れであった愛しい彼の声が、はっきりと聞こえてくる。
「オルジェント、様……!」
イブリーヌが夫の名を呼んで、虚空に手を伸ばした瞬間。
彼女の指先に何かが絡まり、勢いよく引っ張り上げられ――。
こうして彼女は、亡霊の国から抜け出した。
『帰ろ、イブリーヌ』
『女王様を傷つけた奴らは許さない』
亡霊達がイブリーヌの意志へ全面的に同意する声を、聞きながら。
黒猫は彼女の胸元に抱きかかえられたまま大人しくなると、好きにしろと言うように両耳を伏せた。
「イブリーヌ!」
彼らを味方につけたイブリーヌの耳に、先程までは途切れ途切れであった愛しい彼の声が、はっきりと聞こえてくる。
「オルジェント、様……!」
イブリーヌが夫の名を呼んで、虚空に手を伸ばした瞬間。
彼女の指先に何かが絡まり、勢いよく引っ張り上げられ――。
こうして彼女は、亡霊の国から抜け出した。