呪われた死神皇帝は、亡霊の愛し子に愛を囁けない
「王城に現れる悪しき魂達が、大人しくなればいいんだがな……」
イブリーヌは亡霊の女王として覚醒したが、自らの意志を持たぬ下級霊までを使役する力はない。
「ご迷惑をお掛けして、申し訳ございません……」
そのため彼女の管理下にないもの達は、今まで通りオルジェントの大鎌によって消滅させる必要があるだろう。
「これも俺の、仕事のうちだからな……」
「これからは、私も……同行させて頂けると、嬉しいです……」
「イブリーヌも?」
「……はい。きっと、この子達を目にしたら……。人間に害をなそうと目論む悪しき魂も、大人しくなる気がするので……」
オルジェントは愛しい妻が、危機に晒されるのを嫌がっている。
明らかに難色を示していたが――。
「悲しいすれ違いを、生まぬために……も……。私は陛下と、行動をともにしたいのです……」
「……わかった」
そこまで言われたら、彼も了承しないわけにはいかなかった。
大鎌を再び背中に背負い直した彼は、妻を愛おしそうに見つめ、彼女を抱きしめる。
イブリーヌは亡霊の女王として覚醒したが、自らの意志を持たぬ下級霊までを使役する力はない。
「ご迷惑をお掛けして、申し訳ございません……」
そのため彼女の管理下にないもの達は、今まで通りオルジェントの大鎌によって消滅させる必要があるだろう。
「これも俺の、仕事のうちだからな……」
「これからは、私も……同行させて頂けると、嬉しいです……」
「イブリーヌも?」
「……はい。きっと、この子達を目にしたら……。人間に害をなそうと目論む悪しき魂も、大人しくなる気がするので……」
オルジェントは愛しい妻が、危機に晒されるのを嫌がっている。
明らかに難色を示していたが――。
「悲しいすれ違いを、生まぬために……も……。私は陛下と、行動をともにしたいのです……」
「……わかった」
そこまで言われたら、彼も了承しないわけにはいかなかった。
大鎌を再び背中に背負い直した彼は、妻を愛おしそうに見つめ、彼女を抱きしめる。