琥珀色の溺愛 ーー社長本気ですか?
「うちのことはともかく結婚して生活をしていくのは伊勢さん自身です。世の中には恋愛は家庭に持ち込まないなんてご夫婦も中にはいらっしゃいますしね。夫婦の数だけ夫婦の形があるといいますから。結婚に何を求めるのかはそれぞれが考えるべきものだと思いますよ」
メイセイの社長夫婦みたいにお互いに愛人がいて家庭がうまく回っている人たちもいることだし。
そう言うと伊勢さんは考え込んでしまった。
「・・・・・・それって、葵羽さんのことですか」
え、と首を傾げたら「恋愛は家庭に持ち込まないってーーー」と言われてしまった。
「ああ違います。違いますよ、ウチのことじゃあありません」
「そうですか。なんだ、そうか」
え、逆に何だそれ。
ウチがメイセイ社長夫婦タイプだと思われていたのなら問題だ。
こんなにも仲良し夫婦アピールしているのに。
やっぱり世間には私たちの不仲説が蔓延しているんだろうか。
あのキリギリスに言い寄られる隙を与えてしまう事態だけはなんとしても避けたい。
キリギリスに『寂しいだろ、俺の愛で包んであげる。だからアイツと別れろ』なんて言われた日には気持ち悪くてトイレに駆け込んでしまいそうになった。
やっぱり社長とのイチャイチャアピールは継続が必要。
「伊勢さん。結婚はあなたのこれからの人生を左右する話ですよね。伊勢さんの場合、お相手の気持ちも大事ですけど、まずあなた本人が今結婚したいのか、結婚によって何を得て何を失うのかをよく考えた方がいいと思います。失礼ですけど、今のお話を聞く限りお互いに熱烈に愛し合っていてもうこの人しか見えない、この人以外は何もいらない、早く結婚したいって急いでいるカップルとはちょっと違うようですし」
この際失礼を承知で言わせてもらった。
伊勢さんがその彼女と結婚したいと望んでいるなら問題ないけど、どうにも目の前にいる彼からそんな情熱は伝わってこない。
彼女の浮気に関しても怒っているのか呆れているのか受容しているのか、もしくはそのどれでもないとか。
本当に彼女のことが好きで付き合っていたんだろうか。
メイセイの社長夫婦みたいにお互いに愛人がいて家庭がうまく回っている人たちもいることだし。
そう言うと伊勢さんは考え込んでしまった。
「・・・・・・それって、葵羽さんのことですか」
え、と首を傾げたら「恋愛は家庭に持ち込まないってーーー」と言われてしまった。
「ああ違います。違いますよ、ウチのことじゃあありません」
「そうですか。なんだ、そうか」
え、逆に何だそれ。
ウチがメイセイ社長夫婦タイプだと思われていたのなら問題だ。
こんなにも仲良し夫婦アピールしているのに。
やっぱり世間には私たちの不仲説が蔓延しているんだろうか。
あのキリギリスに言い寄られる隙を与えてしまう事態だけはなんとしても避けたい。
キリギリスに『寂しいだろ、俺の愛で包んであげる。だからアイツと別れろ』なんて言われた日には気持ち悪くてトイレに駆け込んでしまいそうになった。
やっぱり社長とのイチャイチャアピールは継続が必要。
「伊勢さん。結婚はあなたのこれからの人生を左右する話ですよね。伊勢さんの場合、お相手の気持ちも大事ですけど、まずあなた本人が今結婚したいのか、結婚によって何を得て何を失うのかをよく考えた方がいいと思います。失礼ですけど、今のお話を聞く限りお互いに熱烈に愛し合っていてもうこの人しか見えない、この人以外は何もいらない、早く結婚したいって急いでいるカップルとはちょっと違うようですし」
この際失礼を承知で言わせてもらった。
伊勢さんがその彼女と結婚したいと望んでいるなら問題ないけど、どうにも目の前にいる彼からそんな情熱は伝わってこない。
彼女の浮気に関しても怒っているのか呆れているのか受容しているのか、もしくはそのどれでもないとか。
本当に彼女のことが好きで付き合っていたんだろうか。