天使なのに、なぜか甘やかされています。
 休んでいる間に、何が一体どうなって…………。
 え、ひかりちゃん、手まねきしてる?

 わたしは席から立ち上がり、扉まで歩いて行く。

「ひかりちゃん、あの」

 声をかけると、ひかりちゃんはわたしの左手を掴む。


羽美(うみ)千煌(ちあき)、着いてきて」




 わたしはふたりと一緒に使われていない特別教室まで移動する。
 するとひかりちゃんが、がばっとわたしを抱き締めた。

羽美(うみ)、元気になって良かった!!」
「って、ことでよし、やるか」

 ひかりちゃんはそう言ってわたしを離し、長いこと使われておらず、劣化して壊れた窓を無理矢理開けた。

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