純恋〜ひとつの光〜
「…寝れない」

「え? あ、ごめん。床じゃそうだよね」

寝れるわけないよね。

「青葉さん…この部屋じゃ、青葉さんも寝れないでしょ」

それはそうだけど…
でも引っ越しなんてできるお金も、ベッドを買い換えるお金もない。

「そんな事ないよ。私は全然」

「俺が嫌だな」

それはどういう意味だ?

「俺の安眠の為だと思って、俺の家に住まない?」

「はい?」

今なんておっしゃいました?

オレノイエニスマナイ?

「はいーー!? 余計に寝れないわ!」

後ろから抱きしめられてる事も忘れて私は叫んでしまう。

「おお、元気だな」

首元にうずめていた顔を上げて笑う耀くん。

「ちょ、まず離れて! コーヒー淹れれないから」

「はいはい」

そう言って今度は私の隣にピタっと並ぶ。
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