純恋〜ひとつの光〜
「…そっかー、だめかー。んじゃ来てくれるまでは俺がここに来るね」
そう言ってその日から耀くんは、本当に私の夜の仕事が終わると必ず迎えに来て、そのまま泊まっていくようになった。
そして変わらず二人で微妙に離れて並び床で寝る。
今日も迎えに来てくれた耀くんと並んで歩きながら帰る。
そろそろ寝ずらさに限界を迎えそう。
身体がバッキバキだ。
仕事の疲れも取れないし。
「耀くん、本当にもう大丈夫だよ?」
耀くんは太一とあんな事があった部屋に私を1人にしておけないと言って聞かない。
「んじゃ俺んち来て」
このやり取りも何度目だろうか。
本当に耀くんは私が首を縦に振るまでこうして家に来て床で寝る気なんだろうか。
そんな事を話しながらアパートまで向かうと、誰もいないはずの部屋に灯りがついていた。
まさか…!?
耀くんも気づいて私の前に立ちはだかる。
その背中が大きくてなんだか鉄壁の壁みたいで、不思議と心を乱す事はなかった。