純恋〜ひとつの光〜
そっと近くの花に触れる。

ちゃんと手入れされてる…

「こんなに大事にしてくれて、この花も幸せだろうな」

私はつい羨ましい気持ちでつぶやしいてしまった。

「この花は俺にとってとても大切な花なんだ」

耀くんはガーベラを見て誰かを思い浮かべているのかそれは愛おしそうに見つめる。

その横顔がとても魅力的で目が離せなくなった。

それと同時に、そんなに大切に想う誰かがいる事に心が締め付けられた。

耀くんにそこまで想われる人なんて、羨ましいと。

「私もね、昔、赤のガーベラをプレゼントした事があるの」

何故か私の口はそんな事を言いだした。

耀くんは私をジッと見る。

「いつだったかな…。その子はまだ小学生で、なんだかとても寂しそうで、悲しそうで…泣きそうになってて…」

私はあの時の男の子を思い出しながらゆっくりと話す。

「それで?」
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