純恋〜ひとつの光〜
早く終わってくれと思いながら、感じることもなく身体を差し出す私。

「クッ…」

太一は終わるとさっさと寝てしまった。

はぁ。

シャワーまた浴びなきゃ。

生理現象で濡れた場所を丁寧に洗って私はようやく眠りについた。

太一が働きに出てからニヶ月が過ぎた頃、夜中に太一の携帯が鳴った。

電話?

画面が表に出ていて私は見てしまった。

"木川 沙奈(きかわ さな)"

女…

嫌な予感が脳裏をよぎる。

きっと会社の子…

私はこれまで文句も言わずに頑張って来たのに。

離婚した今だって、太一が作った借金を背負って。

自分は良いスーツを買って、美容院にも行って、私が作ったご飯を当たり前に食べて、洗濯や掃除も全部私が一人でしてるのに。

なのに自分は女と連絡をとってるわけ?

しかもこんな夜中に電話だなんて。
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