純恋〜ひとつの光〜
イライラしていれば、電話は切れてしまった。

太一には恩がある。

私を救ってくれたのは紛れもなく太一だ。

だからか、私は太一を突き放せない。

私を勝手に連帯保証人にして借金を作って来た時だって…

♦︎♦︎♦︎

「青葉、悪い…」

そう言って太一は床に膝から崩れ落ちるように項垂れた。

「必ず返すから。俺、お前を愛してるんだ」

泣き崩れる太一に私は怒りの言葉を飲み込むことしか出来ない。

「いくらなの?」

太一はガバっと顔を上げて私を抱きしめた。

「青葉お前っ。許してくれるのか!? 青葉…、愛してるっ…」

私は結局そんな太一の背中に手を回してしまう。

返済が間に合わずに取り立ての電話を無視して、家まで来られた事もあった。
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