純恋〜ひとつの光〜
仕方あるまい。

そして私はそっとドアを開けた。

するとそこにはスケルトンの仕切りの向こうに、全身を埋め尽くす程の刺青を入れた耀くんの彫刻の様な見事な筋肉に覆われた裸の後ろ姿があった。

耀くんはシャンプーをしていて私にはまだ気づいていない。

私は驚いてボディーソープの替えを手に持ったまま後退りするも、動揺の余り足がもたついてしまってドスンと尻餅をついてしまった。

その瞬間、耀くんが振り向き私を見た。

私は慌てて立ち上がりその場を後にする。

「青葉さん! 待って!」

耀くんの声がお風呂場から聞こえるも私はもうパニックだ。

何あれ!?

あんな…

耀くんは裏の世界の人間なの!?

さんざん借金の取り立てで怖い思いをした私は、どうしたらいいかわからなくなる。

私は訳もわからず自分の部屋に閉じこもった。

どうしよう!?

「青葉さん! 開けて!」

すると耀くんは追いかけてきたのか、ドアを叩く。
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