純恋〜ひとつの光〜
「私を…殴ったり…するの?」

「しない。そんな事絶対にしない。誰よりも大切に想ってるんだぞ」

耀くんは射抜くように真剣な眼差しで私を見る。

「耀くんの仕事って…」

「ああ。俺の実家は代々続く極道だ。そして俺はそこの長男。侠極会 月城組 次期 若頭」

侠極会 月城組…

私でも名前くらいは知ってる。
それこそスナックで働いていた時は良く耳にした。

まさか、耀くんがそこの次期若頭だったなんて…

侠極会といったら、全国に事務所を構えて桁違いの構成員で成り立つトップの極道だ。

「青葉さん。俺は生まれた時から裏の世界の人間だ。それは変えられない。でも俺自身を見てくれないか?」

俺自身を…

生まれた時から裏の世界…

「ごめんな…。驚いたよな…こんな…」

耀くんは頭をグシャっと握る。
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