純恋〜ひとつの光〜
「今は無理」

「なんで…」

「いろいろあんだよこっちだって! 遊んでんじゃねぇんだぞ!」

それは…

「あんた。見た事あるか? 脇腹のタトゥー」

え…

そして耀くんの身体に刻まれたタトゥーを思い出す。

そう言えば、脇腹に大きな一輪の花があったような…

そしてハッとする。

ガーベラ…

「坊は妾の子供で、昔から本妻とその息子である弟から酷い扱いを受けてた」

え?

「あの花をもらった日、坊は写真に納めてその後飾る前に弟に踏み潰されたんだよ」

そんな…

「それで坊がキレちまって、そこからは本妻から事あるごとに鞭打ちをくらって」

嘘でしょ…

「それでも写真を見ながら耐えてたらしい」

耀くんっ…

「それも高校の時、留守を見計らって大事にしていた写真すらも奪われて」

酷い…

「だから坊は自分の身体に刻んだんだ」

なのに私は…
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