純恋〜ひとつの光〜


「他のも全部、坊がこの世界で生きる為に覚悟を決めて入れたんだよ」

「耀くん…」

「確かに俺たちは暗い世界で生きてる。それでも坊は、ひとつの光を守ろうと…」

「ひとつの光?」

「坊にとってあんたは唯一暗い世界で生きる自分の光なんだよ」

私は耐えきれず顔を覆い涙を流す。

「チッ」

舌打ちの後ボックスごとティッシュを後ろに投げられた。

「ったく…これじゃ俺が泣かせたみたいじゃねぇかよ」

そしてマンションに着いて、世良さんが不貞腐れたまま私を部屋まで見送る。

ドアの前に着いた瞬間、中からなんと耀くんが出てきた。

「耀くんっ…」

すると耀くんは私の泣き顔を見て目を大きく開けて、一瞬にして眉間にシワを寄せたかと思えば世良さんの胸ぐらを掴んだ。
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