純恋〜ひとつの光〜
太一が住んでいた一軒家も売り払って、今のボロアパートに引っ越しもして。

「すみません! 必ず、必ず返しますから! だからもう蹴らないで…っ」

殴られて疼くまる太一の前に立って取り立て屋に私は乞う。

「チッ! 絶対だからな!」

そう言って家具を薙ぎ倒される。

そんな時に私の妊娠が分かった。

こんな状況で産んで育てられるわけがない。

私は太一に相談もせずに病院に行って手術を受けた。

すると家に帰ると太一が私を待っていた。

「青葉、これ…、お前、妊娠したのか? 腹の中に俺たちの子がいるのか?」

太一が手にしているのは前にもらったエコー写真。

「やべぇ。嬉しい! 俺、夢だったんだよ! 愛する妻と、子供に囲まれて、贅沢なんて出来なくても…。俺、働きまくって必ず幸せにするから!」

私を抱きしめ嬉しそうに喜ぶ太一。

え…
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