純恋〜ひとつの光〜
「いえ。坊は青葉さんの安全と、自由を尊重されてますので」

どういう意味かな。

「本当なら部屋から一歩も出したくないでしょうね」

え…

「坊は誕生日が来たら若頭に襲名します。これは変えられません」

次期若頭だとは言ってたけど、誕生日が来たらだったのか。

「…はい」

「敵も増えます。常に命を狙われる」

そんな…

「そういう世界なんですよ」

「そう…なんですね…」

耀は、それでも私といたいと言っていた。

守るって。

「ええ。でも今だってそうですので。大して変わりません」

「でも、耀と二人で結構出かけたりしてましたよね?」

「まぁ。ちゃんと後ろにいましたよ、俺たちみたいなのが」

確かに、五十嵐さんとかいつもどこからか現れるもんな。

「坊は優しいでしょう」

「はい」

「青葉さんにだけですよ。青葉さんの前では人間らしい」

最初は何を考えているのか分かりにくいと思ったけど、今は思わない。
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