純恋〜ひとつの光〜
俺はそいつの鼻の真ん中に付いている輪っかのピアスに触れる。

「ヒッ…」

「ざっと二億だ。わかる? 末端で二億」

こんな白い粉ばら撒きやがって。

「あのね、マルボウと上手く付き合ってんのよこっちは」

グイっとピアスを引っ張る。

「ヒィッ…」

そしてその男はついに白目を向いてぶっ倒れた。

「はぁ。見てよコレ。気絶しちゃったよ」

五十嵐を見上げると、やれやれとした顔をされる。

なんだよ。
まだ何もしてないじゃないか。

そして次の奴の前に移動する。

ブルブルと震え、床が濡れている。

「どうしたのこれ」

話しかけるが全く別の世界に行ってしまっているのか、その男もまた異国の言葉をブツブツと口にしている。

呪文でも唱えるみたいに。

「神頼みもさ、悪い事してたら効かないでしょ」
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