純恋〜ひとつの光〜
何だか調子が狂うな。

「あの、耀さんはおいくつですか?」

「ククっ、成人してますよ、ちゃんと」

そりゃわかるわ!

私は言われた通りウィスキーを飲む。

飲んだ瞬間、アルコールが疲れた身体にジワっと染み渡るように広がるのを身体の中で感じた。

なんか今日は酔いそう。

「こんなおばさんが相手でごめんなさい」

「おばさん? はは、どう見てもおばさんには見えませんよ」

そう言ってスッと耳元に彼の顔が寄せられる。

「とても綺麗だ」

その瞬間、ゾクっと背筋に稲妻でも落ちたような衝撃が走る。

「か、からかわないで…っ」

「全然。からかってなんてないですよ」

彼はまたウィスキーを飲む。
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