純恋〜ひとつの光〜
「今日、ご飯何かな」

「わかりません」

「腹減った」

「よくあんなことした後で腹減りますね」

ま、確かに地獄絵図みたいだったな。

「五十嵐は腹減らないの?」

「さすがに直後は…」

「ふぅん」

やっぱり俺はどこか欠陥があるんだろう。

「でも、青葉さんが側にいてくれるようになってからは、坊は死んだ目はしなくなりましたね」

「え、俺死んだ目してた?」

「はい。だから現場も来れなかったんでしょう」

なるほど。

確かに親父から許可が出たのは青葉と付き合ってからだな。

「ま、結局今回は皆殺しでしたがね」

「それは親父が言ったからだろ」

「まだ痛みは鈍いですか?」

「まぁ、そうね。これが俺の普通だし」

俺は拳に出来た傷を指でなぞる。

「帰りましょうか」
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