純恋〜ひとつの光〜
「煌!」
「光(ひかる)!」
その時一人の男児が駆け寄ってきて俺はまた目を疑う。
煌が光と呼んだ男の子は、煌と瓜二つだったから。
そして俺にも…
「どこ行ってたんだよ!」
「ごめん、ママと光がなかなか来ないから…」
そう言ってそっくりな顔をして二人で話し始める。
「煌、その子は…?」
「弟だよ! 僕たち双子なんだ!」
嘘だろ…
光を見れば、光の顔にも同じホクロがあった。
これには純粋に感動する。
双子…
そんな奇跡みたいな事が…
てことは青葉は…
「煌、光…」
その声に俺はハッと振り返る。
「耀…」
「青葉…」
ここが空港で人も多く騒々しいのに、俺には青葉の小さな声がハッキリと聞こえた。
そして今も変わらぬ美貌で思わず息を飲んでしまう。
こんな双子の母親だなんて見えないくらいに。
ここに二人きりになったかのように、周りの音はかき消されスポットライトが当たったかのように青葉だけが俺の視界を占領する。